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バズフィードに取り上げてもらう方法①

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本日、ネットニュースサイト「バズフィードジャパン」が正式にオープンした模様です。

【編集部より】BuzzFeed Japan、正式に公開です。「楽しく、信頼されるメディア」を目指し、頑張ります。Happy sharing our posts󾮗buzzfeed.com/japan

Posted by BuzzFeed Japan on 2016年1月18日

バズフィードって何が凄いの!?

バズフィードは「記事のクオリティ」「(狙った)話題化」「収益性」が特徴とも言われ、日本でのこれからの展開が期待されています。(そういえば、ハフィントンポストジャパン登場時もかなりの期待がありましたね。)

ヤフーニュースのように、ユーザー数が増えることが見込まれますので、PR活動の一環として、パブリシティのためのターゲットメディアとしても要チェックです。

 

どうやってバズせているのか

Buzzfeedという名前にもあるように、バズフィードはデータを駆使して、バズらせる達人です。ではどのように人々をバズらせているのでしょうか。

テニスの八百長の記事は確かに多くの人々に驚きをもたらし、ニュース性も高いですが、ゆるネタや一般記事でどうやってバズらせていくのでしょうか。

アハ体験で、ガッテンさせて、人に教えたくさせる

そこでバズフィードから学ぶ"バズらせる”(狙いを持ったとされる)第一弾記事がありましたので、こちらを参考に見ていきたいと思います。

コチラの記事、一見何でもない記事なのですがタイトルで結構攻めてます。
ライフハッカーなどで良くありがちな煽りタイトルですが、読み進めると最後にTOKIOの記事で締めくくられます。

結論から言えば、
木村拓哉は「前を見て進みたい」と言ったが、
TOKIOは(カニを発見し)「横に進んで」いた。
という流れ(オチ)だったようです。

ターゲットはアーリーアダプターツイッター民か

記事だけを見ると、一見するとそこまでオチが伝わらない記事です。まだフォントの大きさやレイアウトが海外版の焼きまわしであり、PCでもスマホでも読みにくく、冗長でもあるので、読了感もスッキリしません。

しかし、狙いとしては「『深い!』ってツイートしちゃお」的な動きを狙う記事だと考えられ、それを想定して書いていることも想定できます。

バズフィードから勉強するに、バズらせるための一つの手法は「”気づかせる”ひねりオチ」なのかもしれません(今回の記事結果は抜きにしてですが)。

 

編集ガイドライン(日本訳)も公開

ところで、日本版のオープンにあたり、バズフィードの取材ポリシー(日本語訳)も掲載されました。

調査アンケートには最低1,000名必要!?

When considering reporting on a study or poll, ask these questions: Have the authors included a detailed methodology? How many people did they study? (For most studies, be skeptical of anything below 100; for polls, anything below 1,000.)

BuzzFeed Edit News

バズフィードの調査結果リリースの信用基準は、研究データ100名、アンケートリサーチ1,000名ということです。(日本語訳が分かりづらいので原文から推測)

こうしたガイドラインは、今後のネットメディアを攻略する際の一つの基準となるかもしれません。 

今後の動きに注目です。

 

BuzzFeed 107 Success Secrets - 107 Most Asked Questions On BuzzFeed - What You Need To Know

BuzzFeed 107 Success Secrets - 107 Most Asked Questions On BuzzFeed - What You Need To Know

 

 

テイラー・スウィフトの1回のつぶやきは5,500万円!?

先日マーケティング会社のD'Marieが、トップモデル達の1投稿あたりのSNS価値を発表し話題となりました。

そこで各著名人たちのSNSの状況を調べてみると、意外な傾向が明らかに・・・

トップモデルは1投稿3,600万円!フォロワー7,000万人のケンダル・ジェンナーがトップか

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今回の発表によると、ミランダ・カーやカーラ・デルヴィーニュらトップモデルのSNSアカウントはエンゲージメント率も高く、1投稿あたりの価値に換算すると300万円~3,600万円(1$120円換算)の価値があるということです。
記事では誰がいくらかは明記されていないようですが、推測するに1投稿3,600万円の価値のあるモデルとは、約7,000万人と一番多くのフォロワーを持つケンダル・ジェンナーのことだと思われます。 

モデルのフォロワーはInstagramに集中

世界のSNSのユーザー人口(MAU)はざっくりと下記の状況らしいです。

Facebook:14億人
Instagram:4億人
Twitter:3億人

これを頭に入れつつ、各人のSNSごとのフォロワー状況を調べてみます。

今回のトップモデル達のアカウントを調べてみると、インスタグラムのフォロワー割合が顕著なことが分かりました。

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インスタのエンゲージメント率1位はラッキーブルースミス!?

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さて、今回のD'Marie関連の記事の中でも、ラッキーブルースミスのエンゲージメントが高いと報じられていましたが、インスタのフォロワーは170万人とそこまで多くないものの、エンゲージメント率はなんと6.9%もあることが分かりました。

なお当記事では、下記計算方法でInstagramのエンゲージメント率を計算しています。

エンゲージメント率=(直近の投稿を除く動画以外の最新3投稿のいいね数+コメント数)÷フォロワー数

Instagramを基準としたエンゲージメント単価は30円!?

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今回の記事ではケンダル・ジェンナー、カーラ・デルヴィーニュ、ジジ・ハデッド、
ミランダ・カー、カーリー・クロス、ベハティ・プリンスルーという6名の名前と、$25,000、$50,000、$125,000、$300,000という4つの金額しか明記されていません。

そこで最も多く活用されているInstagramに絞り、この6名のフォロワー数をそれぞれ調査、金額と比例させて並べてみると下記のような金額が推定できるかと思います。

名前インスタフォロワー数1投稿の価値1投稿あたりの平均エンゲージメントエンゲージメント単価エンゲージメント率
ケンダル・ジェンナー 44,154,808 ¥36,000,000 1,147,387 ¥31 2.6%
ジジ・ハデッド 10,346,393 ¥15,000,000 524,656 ¥29 5.1%
ミランダ・カー 8,013,599 ¥6,000,000 128,870 ¥47 1.6%
ベハティ・プリンスルー 3,030,115 ¥3,000,000 87,740 ¥34 2.9%


ここでミランダ・カーだけがエンゲージメント単価47円と高い結果となっていますが、SNSのフォロワー比率が一人だけFBに比重が高く(39%)、ミランダだけ除外すれば、Instagramを基準とした平均エンゲージメント単価が約30円であることが分かります。

FacebookTwitter状況を無視したものなので、非常にざっくりとした計算になりますが、

SNSの1投稿当たりの価値=Instagramの1投稿当たりのエンゲージメント数×30円

で大まかな計算ができるのではないでしょうか。

2億人のフォロワーを抱えるテイラー・スウィフトさんに当てはめてみると

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この調査時点でのテイラー・スウィフトInstagramの平均エンゲージメントは1投稿あたり1,839,180人(エンゲージメント率3.1%)。そこで1,839,180人×30円と計算すると、1投稿あたりの金額が5,517万円と算出できました。

 

日本では渡辺直美きゃりーに軍配

ちなみに日本でInstagramに限っていうと、エンゲージメント率が高いのが渡辺直美さん(4.8%)ときゃりーぱみゅぱみゅさん(4.7%)です。

エンゲージメント数から上記の計算方法で算出すると、 渡辺直美さんの1投稿あたりの価値は約400万円であることが分かります。  

渡辺直美はモデル戦略だった!各人のSNS戦略は

下記表は各人のSNS毎ののフォロワー数比較です。

 InstagramTwitterFacebook
ケンダル・ジェンナー 64% 21% 15%
カーラ・デルヴィーニュ 80% 15% 5%
ジジ・ハデッド 81% 8% 11%
ミランダ・カー 40% 21% 39%
カーリー・クロス 63% 15% 22%
ベハティ・プリンスルー 78% 11% 11%
ラッキーブルースミス 91% 9% 0%
テイラー・スウィフト 30% 34% 37%
セレーナ・ゴメス 37% 24% 39%
キム・カーダシアン 46% 32% 22%
ケイティ・ペリー 19% 43% 39%
水原希子 83% 14% 3%
渡辺直美 70% 24% 6%
木下優樹菜 100% 0% 0
ローラ 41% 59% 0%
きゃりーぱみゅぱみゅ 13% 80% 6%

 

3大SNSをどのように活用しているかを比較してみると、モデル系はInstagramを重視、ローラときゃりーTwitterにも力を入れ、Facebookを活用するのはミランダ・カーテイラー・スウィフト、セレーナ・ゴメスであることが分かります。

相場はどうか 

以前、100万フォロワー時代の堀江貴文さんのSNS1つぶやきが30万円であると話題になったこともありますが、こうした際の価格の高い安いの判断はフォロワー数ではなく、エンゲージメント数に注目して判断したほうが良さそうです。

つまりこれがインスタだとして、エンゲージ単価が30円だとすると、1投稿で1万エンゲージメント(1%)あれば相場ということが分かります。堀江さんはもっとエンゲージメント率は高いはずなので、30万円は格安ということが分かります。120万円あたりが適正価格だったのではないでしょうか。(もちろんオーダーする場合は【PR】をつけてもらいましょうね。)

なお、newspicksでは40万人フォロワーの堀 義人氏が、自分の投稿は500万円の価値があるとコメントしていましたが、これらモデル達の金額から比較するとちょっと強気すぎかもしれません。ケンダル・ジェンナーと同じだけのエンゲージメント率が仮にあったとして、40万人フォロワーの場合、残念ながら77万円程度ではないでしょうか。

ほろよいのプロモーションにも活用

CMでも活用されているインスタグラム。

こちらのアカウントのエンゲージメントを調べてみると、、、

フォロワー:289,530人
1投稿あたりの平均エンゲージメント:24.134
エンゲージメント率:8.3%
1つぶやきあたりの価格価値:72万円

驚愕のエンゲージメント率ですね。しかしこういう報道もあります。

スパム広告が集中しているとは。

ともあれかくもあれ、インスタグラムは2016年のSNSの主流になりそうですね。

 

  

インスタグラム・マーケティング入門

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