PRのネタ帳

株式会社ガーオンのPRプランナーが、広報・PRに取り組まれる方に役立ちそうな情報をお届けします

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新任広報担当者へ上から目線で勝手にオススメする広報書籍3選

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4月から広報業務に携わる部門へ就任された方も多いと思います。

中には新入社員として広報についた方もいるのではないでしょうか。

広報部がしっかりと確立していればよいですが、他部署で兼業でやられていたりすると情報収集も大変です。

広報に役立つ本を探すとなると、例えばアマゾンの書籍で「広報」と検索すると5,000件弱もヒット。情報過多の中、何を読んで良いのか困るのではないでしょうか。

話題の「戦略PR」や「インバウンドマーケティング」だと目線が行ってしまうと、社内で要求されている実務レベルとは異なり、失望感に苛まれれるということにもなりかねません。

多くのPR会社が営業ツールとして、自社の成功事例を紹介しながら書籍を出版(所謂ブックマーケティング)しているため、事例を探すのには苦労しないと思います。

しかし、自社に応用するとなるとなかなか難しいのが現状でしょう。 

そこで実務レベルで役立ちそうな広報・PRのオススメ書籍を3冊に絞り込んでみました。

 

①『PRネタの作り方』 (山見博康)

新聞・テレビ・雑誌・ウェブに取り上げられるPRネタの作り方

新聞・テレビ・雑誌・ウェブに取り上げられるPRネタの作り方

 
<この本の良い所>

・PRネタの作り方からリリースの実際の書き方、メディアアプローチ手法まで幅広くかつ細かく網羅されている

・中小企業の実際のリリース例が含まれており、それを更に添削している

・解説内容のバランスが良い

 山見さんの書籍は多いですがこの本が一番内容も濃く、バランスが取れており、新任の方であれば常に机に置いておきたい1冊です。

 


 

②『プレスリリースはラブレター』(野呂エイシロウ)

プレスリリースはラブレター―テレビを完全攻略する戦略的PR術

プレスリリースはラブレター―テレビを完全攻略する戦略的PR術

 
<この本の良い所>

 ・企業とメディアの間の距離感・バランス感覚が丁度いい(放送作家<メディア側>でありつつ、<企業側>のPRコンサルである)

・リリースの具体的書き方、送付方法に言及している

・テレビ屋の考え方が分かる 

野呂さんの良い所は企業とメディアの間に立つ絶妙な距離感。

広報関連の書籍はメディア側に寄りそった書籍や、PR会社の実績をドヤ顔で紹介する書籍が多い中、非常に絶妙な立ち位置バランスで書かれており、実務にも役立つと思います。

アマゾンのリンクをつけておいてなんですがほぼ絶版状態につき、電子書籍での購入が早いかと思います。
https://bookpub.jp/books/bp/11

無料メルマガもオススメです。
http://www.mag2.com/m/0000276192.html

 


 

③『ブランドは広告でつくれない』(アル・ライズ,ローラ・ライズ

ブランドは広告でつくれない 広告vsPR

ブランドは広告でつくれない 広告vsPR

 
 <この本の良い所>

・メディア露出(パブリシティ)だけを求められがちな広報担当の頭のリフレッシュになる

・曖昧になりがちなパブリックリレーションズとパブリシティの役割を明確にしてもらえる

・PRの大御所アル ライズさんが書いているので、なんか凄そう

 


 

他にもたくさんの広報・PR本が日々出ています。

最近の傾向としては戦略PRの流行が過ぎ、より広いマーケティング3.0的な視線で書かれている書籍が増えてきているようです

戦略PR代理店

戦略PR代理店

 

 

THE REAL MARKETING―売れ続ける仕組みの本質

THE REAL MARKETING―売れ続ける仕組みの本質

 

 

そしてやはり事例もたくさん載っています。

しかし他社の成功事例を自社にそのまま当てはめることは到底難しいのが現状です。

時間のない中で、PR会社にコストをかけず、効率的に実務業務をこなすため、まずは

『PRネタの作り方』『プレスリリースはラブレター』『ブランドは広告でつくれない』

この3冊を個人的にはオススメしたいと思います。

 

最後に、4月11日にアップされた下記の記事も、かなり面白い内容となっていますので、広報業務をされている方は目を通しておいたほうが良いかと思います。

片岡英彦のNGOな人々 (Non-Gaman Optimists)戦略PRの未来、インバウンドマーケティングの未来。 | dacapo (ダカーポ) the web-magazine