ゆうがたサテライト「初だしっ!」に取り上げてもらうには
新商品・新サービスなどがテレビに取り上げられるとPR効果も絶大。
これまで新商品や新サービスを売り込むTVメディアとしては、テレビ東京「トレンドたまご」やNHK「まちかど情報室」などが挙げられたと思います。
当ブログでも以前、トレたまの狙い方を掲載しました。
新番組 テレビ東京「ゆうがたサテライト」
そうした中、夕方5時枠のニュース番組として、2016年11月7日よりテレビ東京の新経済ニュース番組「ゆうがたサテライト」がスタートしました。
アナウンサーは、モヤモヤさまぁ〜ず卒業から初の経済番組を担当する狩野恵里アナと、元WBSも担当していた進藤隆富アナ。
夕方4時54分 ~5時45分の1時間枠で、同じ1時間枠にはNHK「ニュース シブ5時」が位置しています。
従来の夕方ニュース枠との違いとは
番組プロデューサー野田 雄輔氏は、番組の特徴を以下のように発言しています。
テレ東が、激戦の夕方ニュース枠を拡大して勝算はあるのか?まさに驚天動地の決断です。しかし恐らく数年後、この決断が大英断だったと称せられる日がきっと来るでしょう。
日本の夕方ニュースは、はばかりながら総じて言えばどこも同じ。どこを見ても同じニュースを、似たような切り口で、特集も激安グルメネタばっかり…。長年、物足りなさを感じている視聴者のみなさま、実は多いと推察致します。
今こそ、テレビ東京の出番。「経済報道」という切り口を武器に、どこも同じの夕方ニュース枠を、ガツンと変えてみせます。狩野恵里が平日夕方の報道キャスターに初挑戦!『ゆうがたサテライト』11月7日(月)スタート! | テレ東からのお知らせ : テレビ東京
夕方のテレビニュ―スは誰が見ている!?
今年は65歳以上の高齢者割合が過去最高を記録したこともあり、テレビの前の視聴者層も大きく変わってきているようです。
これまで夕方のニュース番組は主婦をターゲットとしたケースが多く、「グルメ」「行列」「お得」「エンタメ」「トレンド」といった内容が多かったですが、定年退職した層が増えたことで、年金など老後の暮らしに関する経済情報が気になるという、男性視聴が増えてきているのかもしれません。
新商品PRコーナー「初だしっ!」
その「ゆうがたサテライト」内の新商品PRコーナー、ワールドビジネスサテライトでいうところの「トレたま」に当たるのが「初だしっ!」です。
番組スタートから2ヶ月たった現在、そのコーナー特徴や傾向をまとめてみましょう。
コーナー特徴
取材傾向
取り扱うネタとしては商品が多いものの、生中継が可能な時間帯を活用し、新店舗・新スポットの取り上げも少なくない。
(番組全体を通して、WBSでは無理であった夕方での店舗生中継取材が可能)
取材対象としては、ほぼほぼ大手企業が占めている。
トレたまのように「まだ知られていない卵」というよりも「視聴者に知ってほしい新情報」という位置づけが強い。
発売日・オープン日は
コーナー趣旨としては「発売日・オープン日前後」の情報を紹介としていますが、12月23日に放映された『マスクいらずの低酸素トレーニングジム』では、12月1日にOPENした店舗情報を「今月オープンした」と伝えていることから、当月内の情報までは取り上げが可能と見られます。
コーナーの狙い方
大手以外では『全国の薬局で販売する低糖質チョコレート』などが取り上げられている一方、まだまだ中小企業にはハードルが高いとみられる「初だしっ!」。
「新スポット(場所)」という要素を「発売日」に絡め、うまくPRできると掲載確度も高まるのではないでしょうか。
特に生中継の可能性を考えると、「日本初の○○スポットが(取材可能な場所に)登場」というようなネタには非常に親和性が高いコーナーかもしれません。
なお、トレたまのような情報提供フォームはありませんので、リリースなどの情報提供で取材依頼をかけていくのが第一歩となるかと思います。
ちなみにテレビ東京は、2016年秋に六本木に引っ越ししていますので、リリースを送る際は虎ノ門へ送らないようご注意願います。
ヤフトピ砲の威力を実際のアクセス数から解説します
ここ数年で様々なニュースキュレーションサービスが登場しましたが、中でも圧倒的な告知力を維持し続けている王者が、ヤフーのトップページにも掲載されるニュースコーナーいわゆる「ヤフートピックス」であります。
正確にいえば1日約3,000件アップされるヤフーニュース内で、ヤフー編集部が人力でピックアップする各7カテゴリー(ニュース/経済/エンタメ/スポーツ/国内/IT・科学/地域)に掲載されるトップニュースの中で、TOPページに初期表示される「ニュース」欄に掲載される8本のニュースのことを、ここでは「ヤフートピックス」と呼ぶことにします。
ヤフートピックスに取り上げてもらう方法
【方法①】直接ニュースとして取り上げてもらうパターン
ヤフーニュースそのものへの掲載方法は以前の記事にも書きましたが、王道はニュース提供会社を狙い、そこで記事にしてもらった上で、ヤフーニュース編集部にトップページまでピックアップ掲載してもらうという方法です。
オーソドックスな方法であるが故、この手法で特に知名度の低い企業が、戦略的にそのまま掲載されるパターンは極めて極めて稀です。
2014年に放映された、NHKプロフェッショナル「仕事の流儀」では、ユニバーサルスタジオジャパン・盛岡毅さんの回で、ヤフートップを狙いながら、実際にリアルタイムで掲載となる貴重な瞬間が映されているので参考になります(現在もNHKオンデマンドで視聴可)。
【方法②】ヤフトピの関連情報として取り上げてもらうパターン
ヤフーニュースは、人的なキュレーションメディアでもあります。ただニュースを一つ掲載するだけでなく関連情報も幅広く伝えるため、詳細記事リンクの下部に「詳しく知る」というコーナーを用意し(アプリでは左スワイプで表示)、関連情報を2~4サイトほどリンク掲載しています。
先日、当ブログもこのコーナーにおいて、下記記事がヤフートピックスの関連情報に掲載されました。お客様の事例は守秘義務等で情報が出せないのですが、このブログの数字は開示できますので、その時の実際のアクセス数を元にその威力を解説していきたいと思います。
掲載までの流れとしては、まずヤフーニュース提供会社の一つ「R25」が掲載した記事がヤフートピックスに掲載となり、その関連情報として4つの関連情報の一つとして当ブログ記事が掲載されました。
クリック後のページの「詳しく知る」に掲載
時速1万アクセス
当ブログは通常1日100ユーザー程のしょぼいブログですが、ヤフーに掲載された結果、リアルタイムで常時800人以上が継続的にアクセスするようになり、ヤフートップに掲載されていた約5時間で、5万件以上のアクセスがありました。
イケダハヤト氏や徳力基彦氏のブログでは、ヤフトピリンク掲載でリアルタイム2,000アクセス超えをしており、800~2,000アクセス辺りがヤフトピ関連掲載のリアルタイム訪問平均値であると考えられます。
高知に引っ越すだけなのに、ヤフトピに載ってしまった : まだ東京で消耗してるの?
[徳力] グノシー砲も凄いんだけど、やっぱりヤフトピ砲は桁違いの凄さだった件について
トップから外れるとナイアガラ状態
実際にトップページ(ヤフトピ)掲載となっていたのは5時間程でした。
一旦トップから外れるとすぐに埋もれるわけではなく、トップページ「ニュース」欄の横の「国内」欄のトップ8件に表示されるようになります。
この欄もかなりのアクセス数があると思われますが、やはりトップ掲載ほどの威力はなく、アクセスはナイアガラ状態で下がっていっていきます。このアクセス数から、トップに表示される「ニュース欄(ヤフトピ)」は、他カテゴリートップの10倍以上の閲覧数があることが推測されます。
結果、ヤフトピ砲で1日5万アクセス
2週間以上たった現在も、ヤフーニュース経由のアクセスは継続的にあり、ヤフーが抱えるユーザー数には驚かされます。
■ヤフトピ関連砲に掲載してもらうコツ
①ブログを活用する
営利目的のコーポレートサイトはまず関連リンクされませんので、ブログを活用して“みんなゴト”となりそうな関連情報を、情報が広がる少し前からアップしておくのが重要です。データ分析や解説記事などは比較的取り上げられやすい分類かと思います。
なお、はてはブログはSEOにも強く、多くのアクセスにも耐えられるようなのでツールとしてもおすすめです。
②SEOを工夫する
ヤフー編集部も人的に情報を集めていますので、グーグルやヤフーで見つけてもらう必要があります。特に流行ネタに乗るのであれば、SEOが効いてくる期間を考慮して2~3日は早めにアップしておく必要があります。
ブログでのSEOは諸説あるようですが個人的には、
- タイトルに検索させたいワードをしっかり入れた上で短くまとめる
- descriptionタグを短く明確に述語を入れCTRを上げる
- 見出しタグ(H1・H2・H3)を論理的に配置し直帰率を減らす
- コンテンツを充実させる(時間をかける)
- キレイな日本語を使う(岡本夏生、みたい、な、文章は、つか、わない。)
などが有効なポイントかと感じています。
SEOに関してはグーグル発表の資料が参考になります。
また、タイトル作りに関してはコピーライター・ジョン・ケープルズが生み出した法則などを活用すると効果的かと思います。
最近では神田昌典さんがジョン・ケープルズなどのコピーライティングテクニック2,000ページ分のポイントを1冊にまとめた本が出ているので非常に参考になります。
最強のコピーライティングバイブル――伝説の名著3部作が1冊に凝縮! 国内成功100事例付き
- 作者: 横田伊佐男,神田昌典
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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③続ける。続ける。とにかく続ける。
プレスリリースでもブログでもそうですが、少しやっただけで効果がないと諦め、やめてしまう企業の方が非常に多いです。
コントロールが可能な広告メディアと異なり、広報・パブリシティ的な『アンコントローラブル』な世界では、諦めず戦略を工夫しながら、継続的に活動を続けることがなによりも重要となります。
コントロールできない世界だからこそ、狙いがいがあるというものです。
ヤフトピ砲はしばらくはネット最強の告知方法だと思われます。プレスリリースを出すのはもちろんのこと、ブログからヤフトピ砲を狙うというのも一つの手段として有効になってくるのではないでしょうか。